大腸菌用培地(石井 聡)

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 そのまま溶かせばpHは約7になるものの、bacto-tryptoneやbacto-yeast extractにはほとんどpH緩衝能がない。培地の場合pHを合わせないことも多いが、再現よくpHの正確な培地を作るときには希釈によるpHの変化を考慮しなければならない。pHを合わせる時の培地の体積をできるだけ増やしておいて、メスアップする時に加える水を最少量にとどめれば希釈の影響は極力抑えることができる。
 使用する水はRO(逆浸透圧)水または脱イオン水とし、Milli-Q水は用いない。Milli-Q水は高価(コーラよりも高いと言われている)である上に、あまりにも純粋なために菌の培養には適さないからである。逆に水道水を50%(v/v)くらい入れた方が生えは良くなる(経験談)。
 Terrific Broth では確かに菌は良く生えるが、プラスミドが抜け落ちていることが多い。従って、プラスミドを増やすときはLB Mediumを用いた方がよいかもしれない。

液体培地

LB Medium / liter


NZYM Medium / liter


Terrific Broth / liter

SOB Medium / liter

SOC Medium / liter


2xYT Medium / liter




固形培地

をオートクレーブ直前に加える。
 90mmプレート1枚当たり25mlかそれ以上の培地を注ぐ。(注いでいる培地がプレート全体に行き渡ったときが約25mlに相当する)。150mmプレートは80ml以上。泡が生じてしまったら培地が固化する前にバーナーかライターの炎で焼けば消える。ふたを開けた状態で余分な水分を乾燥させながら固化させる(30分〜1時間)。保存中に過度に乾燥してしまうのを防ぐため、パラフィルムなどでふたとの隙間をテーピングする。日付と培地の種類をふたに明記し、4℃で保存する。保存中は、生じてくる水滴が培地に付かないよう上下逆さまにしておく。


抗生物質

その他

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