10. Phage DNAの精製---プレート・ライセート法 (魚住尚紀)

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Phage DNAの回収・精製には、液体培地を用いる方法と、ここに記したプレート・ライセート法がある。プレート・ライセート法は手数がかかるのが欠点だが、確実で失敗が少ない方法である。最終段階のPhOH/Chl抽出とエタノール沈殿の回数は数を決めてやるよりも、界面、沈殿の様子を見て適宜判断するのがよい。消化する制限酵素によって必要とされる精製度も違ってきます。

1.用意するもの

2.手順

培養

トップアガーには必ずアガロースを用いる。アガーには阻害物質が含まれているらしく、回収したDNAの制限酵素での消化が悪くなる。
15 cm × 9 cm 角プレートにファージを感染させた大腸菌を播き、一晩培養して全面溶菌させる。プレートは新しいものを使い、湿度を高く保つため、ぬらしたキムタオルとともに袋に入れ、正立させて培養するのがよい。

ファージ粒子回収

ファージ粒子破壊

0.5 M EDTA 50μl, 10 % SDS 30 μl 加え、65 ℃, 25 min. 放置。

ファージDNA回収


参考:遺伝子工学の基礎技術 pp.45-48 (バイオマニュアルシリーズ、羊土社)
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