マウス脾臓リンパ球の採取(和賀 巌)

第二生化マニュアル目次

[材料/ 器具]
(1)マウス(通常6〜10週で使用)
(2)消毒用エタノール(70%)
(3)ミクロスパーテル(一方の端が平たくなっているもの)
(4)ポリプロピレン製遠心チューブ。
(5)PBS (4℃に冷えている方がよい。 2mMDTAをいれておこう。)
(6)てぶくろとマスク
(7)解剖道具:ハサミ、ピンセット

[方法/コツ]
(1)頚椎脱臼によりマウスを殺す。
(2)マウスを70%エタノールで消毒する。
(3)腹部外皮に切れ目をいれる。
(4)外皮をはいで腹膜を露出させる。
(5)腹膜を切る。
(6)脾臓を取り出す。
(7)ミクロスパーテルで脾臓をばらばら*にする。
(8)網で細胞塊をこす。
(9)遠心チューブにいれる。
(10)遠心(1000rpm,5min.4℃)する。
(11)沈澱した細胞をよくタッピング**する。
(12)別述の赤血球溶解液を入れる。
(13)遠心(1000rpm,5min.4℃)する。
(14)沈澱した細胞をよくタッピングしPBSなどで洗浄する。


[注意点]
*: タラコスパゲティーを作るときのタラコを解すようなイメージで行うとよい。
**: これをしないと細胞が凝集してロスが多くなる。
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