ABI 373 DNA Sequencer の使い方(BigDye)(横溝岳彦)

Version up @1999年3月16日


第二生化マニュアル目次

ABIシーケンサーのBigDye対応編です。これまでのFSやTSは使えませんのでご注意下 さい。なお、以下は、1999年3月16日現在のやり方です。下線部部分は現在第二生 化内で得られている情報です。

#1 Template Plasmidの調整(Mini-prep+PEG沈法)


#2 Qiagen精製のplasmidはPEG沈無しで読むことができます。また谷口先生によれ ば、Mini-prepのみでも読めるとのことです。(横溝は確認していません)

#3 Primer
PrimerはSequenaseに使う17mer程度のものではAnnealが悪いので、少し長く作った Primerを用いる。一般的に用いられるReverse, M-20, T3, T7, KS, SK(いずれもABI用に作成して読めることを確認済み)はコントロ ール(M-21)にあわせて、0.8μMに調整して5研の-20 ℃に入っています(黒い箱でPrimer, Templateと書いてあります)。自分で作成すると きのTmの目安は、2x(A+T)+4x(G+C)で50-60℃(マニュアルでは40-60となっているが 、低いと読めない)である。

#4 Cycle sequence反応。

Reaction mixture


Hot startは必要ないが、氷上でmixして、circularの温度が96℃に上昇してからHold してTubeを差し込んですぐにstartすること。室温からstartするとMiss annealを起こしてしまい、Backgroundが高くなります。なお、FSになってからは、 Double strand DNA 0.25-0.5 μgをtemplateにします。
6研のPerkin-ElmerのThermal cycler480では#12(96度30秒、50度15秒、60度4分を 25cycle)で、機器室の9600ではFile 8(96度10秒、50度5秒、60度4分を25cycle)で反応させれば自動的にPCRを行って4℃で keepするように設定してあります。9600はoil freeでOK(micro tubeと使うこと)ですが、480はoilが必要です。

#5 PCR反応後の精製。
これまでと少し違います。BigDyeは分子量が大きく、エタ沈の際に落ちやすいので、 取り込まれなかったDyeをいかに取り除くかが重要です。ABIは完全にエタノールを除 くために丸底のチューブを使うことを推奨していますが、横溝の経験では、角底のも ののほうがpptを失いにくいのでおすすめです。現在のところ、isopro沈が行われて います。

Pelletは見えないことが多いので、注意してエタ沈すること。またPelletに色( Pinkのことが多い)が付いているときはバックが高くてまず読めませんから、再度エ タ沈を行うこと。

#6 ゲル板の調整。
マニュアルでは6%であり、現在マリソルのPremix gelを使っている。長く読もうとす るとき、ゲル板の調整は大変重要で、流し込んでから、最低2時間、気温の低いとき は4時間位は放置しておいた方が望ましい。(アクリルアミドの重合が大切のようです )。

(マリソルPremixの場合--34 cmゲル、Page)スペーサーは0.4mm

(Long Ranger Single gel packの場合--48cm, Long Ranger)スペーサーは0.3mm


#7 泳動

(泳動条件)

(34cm, Pageゲルの場合)
Power 26-30W(26W位の低速泳動がい いようです), Time 16Hrs, Volt 2500V, Amp. 40 mA

(48cm, Long Rangerの場合)
Power 42W, Time 18Hrs, Volt 2800V, Amp. 40 mA


マニュアルに書いていないTips
1)両端のレーンの一つ外側に4 μl のLoading bufferをのせるとSmilingを防ぐこ とができる。


#8 分析
分析はマニュアルを参考にしていただきたいのですが、注意点を一つ。Gel fileを保 存したくなりますが、別の名前にするとシステムが動かなくなるので、絶対に行わな いで下さい。どうしてもとっておきたい人は、自分のHard diskか、MOに入れること 。原則として泳動の翌朝には必ず解析し、データは自分で管 理すること。終えたら誰かが上書きすると考えて下さい。

また、泳動後に必ずサンプルのspacingとsignalを確認しましょう。spacingがレ ンジ(12-15)に入っていないときは、泳動条件を変える必要があります。また、 signalはGが100-200が至適です。これが二桁の場合は、plasmidの純度を上げるか、 量を増やした方がいいと思います。
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