光州科学技術院で「炎症とホスホリパーゼA2」というタイトルのシンポジウムが開催され、日本から昭和大学の工藤一郎教授と私が招かれた。光州科学技術院は1993年創立の大学院大学で、12人の教授の元に約100名の大学院生(修士、博士)が研究している。ここで驚いたのは、その設備の良さと、学生のレベルの高さである。実際、政府もかなり重点的に支援していることは、配分予算の大きさや、学生が兵役を免除されるなどの特典からもうかがい知れる。業績はもちろん、韓国トップで、米国や日本、あるいは韓国の大学を卒業した超エリートが集まっている。ここで一番驚いたこと、それは学生食堂が午前3時まで開いていると言うことであった。実際、多くの学生は深夜まで研究を続けている。食事が新鮮でおいしいこと、慶州でみた新羅の文化が実に成熟したものであること、韓国民は政府が日本の歌を許可するずっと前から、カラオケというアングラ的な場所で、日本の歌を楽しんでいたこと、ソウルは1100万もの人口を抱える一見平和な大都市であるが、その北側に最大の軍事基地があり、60キロ北方には板門店があること、など、多くのことを学んだ5日間だった。韓国出張は初めてであったが、隣国の地理すらも全く知らなかったことを恥ずかしく思った。 |
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ソウル市南大門付近の市
ソウル民俗博物館庭での成人式
光州科学技術院でのポスター
光州科学技術院の建物
慶州で食べた韓国料理(品数が多い!)
慶州仏国寺の極楽殿